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macOS Monterey 12以降ではAPFSボリュームグループのコピーが可能

macOSにはバックアップ機能としてTime Machineが実装されていますが、システムボリュームを含むシステムコンテンツの暗号保護がさらに強化されたmacOS Big Sur 11以降では、データボリューム等のデータ領域のみがバックアップされる仕様になりました。
そのため、macOS Big Sur 11以降で保存されたTime Machineバックアップからは起動することができなくなり、また、macOS Big Sur 11では、macOSをインストールしたAPFSボリュームグループをディスクユーティリティやターミナルでバックアップ(コピー)することもできなくなっていました。

しかし、macOS Monterey 12以降のディスクユーティリティで、APFSボリュームグループやAPFSボリュームのコピーができるようになりました。

APFSボリュームグループをコピーする際の注意点

APFSボリュームグループをコピーするには、まず、macOS Monterey 12以降の、内蔵のmacOS復旧システムか、あらかじめ作成した起動可能なインストーラから起動します。

続いて、ディスクユーティリティで以下の操作を行います。

  • コピー先のAPFSボリュームグループを選択して、「消去」を実行
    [注] APFSボリュームグループ内のすべての可視APFSボリュームが消去される
  • コピー元とコピー先のAPFSボリュームグループをいずれも「マウント解除」
    [注] 双方をマウント解除しないと復元途中にディスクユーティリティが強制終了してコピーに失敗する
  • コピー先のAPFSボリュームグループを選択した状態で、ツールバーの「復元」ボタンをクリック
  • コピー元のAPFSボリューム(システムボリューム)を選択して、「復元」を実行
    [注] APFSスナップショットなどの一時ファイルはコピーされない。また、ディスクユーティリティの動作がいささか不安定なようで、復元に失敗することがあるが、ディスクユーティリティを再起動してから試すと成功することもある

macOS Monterey 12以降の起動可能なインストーラから起動することにより、上記手順で、macOS Big Sur 11以前のAPFSボリュームグループまたはAPFSボリュームもコピーが可能です。

ただし、APFSボリュームグループないしAPFSボリュームが「APFS(暗号化)」「APFS(大文字/小文字を区別)」「APFS(大文字/小文字を区別、暗号化)」のいずれかでフォーマットされているときは、上記手順ではコピーすることができません。また、フォーマットの形式にかかわらず、APFSボリュームグループまたはAPFSボリュームをディスクイメージとして保存することはできません。

[補足]
APFSコンテナ内に複数のAPFSボリュームグループを作成していて、そのいずれかをコピー元あるいはコピー先に指定する場合は、そのAPFSコンテナ内のすべてのAPFSボリュームグループをマウント解除しておく必要があります(異なるパーティション内のAPFSボリュームグループやAPFSボリュームはマウント解除する必要はない)。

macOS Monterey 12以降ではAPFSボリュームグループのコピーが可能

macOSにはバックアップ機能としてTime Machineが実装されていますが、システムボリュームを含むシステムコンテンツの暗号保護がさらに強化されたmacOS Big Sur 11以降では、データボリューム等のデータ領域のみがバックアップされる仕様になりました。
そのため、macOS Big Sur 11以降で保存されたTime Machineバックアップからは起動することができなくなり、また、macOS Big Sur 11では、macOSをインストールしたAPFSボリュームグループをディスクユーティリティやターミナルでバックアップ(コピー)することもできなくなっていました。

しかし、macOS Monterey 12以降のディスクユーティリティで、APFSボリュームグループやAPFSボリュームのコピーができるようになりました。

APFSボリュームグループをコピーする際の注意点

APFSボリュームグループをコピーするには、まず、macOS Monterey 12以降の、内蔵のmacOS復旧システムか、あらかじめ作成した起動可能なインストーラから起動します。

続いて、ディスクユーティリティで以下の操作を行います。

  • コピー先のAPFSボリュームグループを選択して、「消去」を実行
    [注] APFSボリュームグループ内のすべての可視APFSボリュームが消去される
  • コピー元とコピー先のAPFSボリュームグループをいずれも「マウント解除」
    [注] 双方をマウント解除しないと復元途中にディスクユーティリティが強制終了してコピーに失敗する
  • コピー先のAPFSボリュームグループを選択した状態で、ツールバーの「復元」ボタンをクリック
  • コピー元のAPFSボリューム(システムボリューム)を選択して、「復元」を実行
    [注] APFSスナップショットなどの一時ファイルはコピーされない。また、ディスクユーティリティの動作がいささか不安定なようで、復元に失敗することがあるが、ディスクユーティリティを再起動してから試すと成功することもある

macOS Monterey 12以降の起動可能なインストーラから起動することにより、上記手順で、macOS Big Sur 11以前のAPFSボリュームグループまたはAPFSボリュームもコピーが可能です。

ただし、APFSボリュームグループないしAPFSボリュームが「APFS(暗号化)」「APFS(大文字/小文字を区別)」「APFS(大文字/小文字を区別、暗号化)」のいずれかでフォーマットされているときは、上記手順ではコピーすることができません。また、フォーマットの形式にかかわらず、APFSボリュームグループまたはAPFSボリュームをディスクイメージとして保存することはできません。

[補足]
APFSコンテナ内に複数のAPFSボリュームグループを作成していて、そのいずれかをコピー元あるいはコピー先に指定する場合は、そのAPFSコンテナ内のすべてのAPFSボリュームグループをマウント解除しておく必要があります(異なるパーティション内のAPFSボリュームグループやAPFSボリュームはマウント解除する必要はない)。

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